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Q&Aでわかる 今さら聞けない接待のマナー

接待は懇親を深める機会であると同時に、仕事の場以上に、その会社の人となりを評価される場でもある。良い接待には段取りが大事。はじめて接待の幹事を任された人はもちろん、経験値の高い人でも意外な勘違いやマナー違反をしていたかも。準備から当日気をつけたいことまで、接待の基本をQ&Aで解説する。
接待がうまくいくかは当日までの準備で決まるといってもいい。確認しなければならないことは意外に多い。さてまず、何からはじめたらいい? 順を追って準備を進めよう。

接待イメージ
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Step 1. お店で出迎えるまでに、これだけはしておこう

当日は、仕事の予定はゆとりをもって組んでおこう。その分は、接待への気遣いに回したい。場所や時間のリマインド、手土産の準備、予約先の最終確認など、直前にするべきことは結構多い。くれぐれも自分が遅れることのないように、いざという時のサポートを同僚に頼んでおくとよいだろう。

Q.

接待当日になったら?

A.まずは朝イチでリマインドをしておく

接待相手に電話やメールで朝イチ~午前中のうちには「本日は、よろしくお願いします」とひと言連絡。

場所や時間、緊急連絡先(主には携帯電話)を再確認しておく。

Q.

接待する側も約束の時間通りに来店すればOK?

A.早めに店に入るのが鉄則

15~20分前には入るようにして、お店の人と予約内容の再確認をしておく。

入り口に近いなど、あまりいい場所ではなかったら、遠慮せずに変更を交渉する。

Q.

出迎えは必要?

A.出迎えは基本

5~10分前になったら店の入り口で担当者または一同で出迎える。

わかりにくい雑居ビルだったら、ビルのエントランス、エレベーターホールなどで出迎える。

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Step 2. 座席への案内はスマートに

ルールは理解しているつもりでも、いざその場になると入り口や上座も微妙に分かりにくい場合が多い。初っ端から気まずいスタートとならないように。下見の大切さは「準備編」で述べた通り。列席者の役職と合わせて座席表を作っておくくらいの心構えで。

Q.

上座がどこかわからない?

A.お店の人に聞こう

席次は、店の造りや和洋中のスタイルでも変わるので、しかるべき席に案内できるよう、分からなければお店の人に聞いておくのが良い。

席次通りに案内できないことも起こり得る。無理に座り直してもらったりせず、給仕の順番を店の人に伝え変えてもらう。

席次図解
Q.

注文は誰が取りまとめる?

A.接待する側の末席の者が担当する

末席といっても役目は重要。注文の取りまとめなど、接待相手ともお店とも、スムーズなコミュニケーションを図れる能力が求められる。

会食が始まったら飲み物や料理など相手の箸の進み具合に気を配る。飲み物の量が1/3くらいになったらお酌をしたり、追加を頼んだりするタイミング。

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Step 3. 会話術

接待では聞き上手になること。アピールしようとするあまり、自社や自分の話に終始してしまわないように。自分3割、相手7割がベターだ。人は自分の話を多く聞いてくれる人に好感を持ちやすい。

Q.

会話に困った時のテッパントークは?

A.最低6つのテーマで、ネタを集めておく

話題に困ったら、趣味、スポーツ、映画、音楽、旅行、故郷などの話題は、無難で誰もが話しやすい。もちろん事前にネタを仕入れておかないといけない。

会話例 自分のことから話を切り出すと自然
「最近、運動不足でランニングを始めて…」(趣味、スポーツ)
「ご出身は○○県でしたよね。旅行で行ったことがあるのですが…」(旅行)

Q.

接待の席で商談をしたらひんしゅく?

A.酒席であからさまな商談を避けたい

アルコールが入って判断力が鈍っているかもしれないし、「飲み過ぎて忘れた」などということも。何より場が白けることにもなりかねない。

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監修:岩下宣子
岩下宣子(いわした のりこ) 共立女子短期大学卒業。キッコーマン入社。全日本作法会の内田宗輝氏、小笠原流小笠原清信氏のもとでマナーを学び、1985年、現代礼法研究所を設立。マナーデザイナーとして、企業、学校、商工会議所、公共団体などでマナーの指導、研修、講演と執筆活動を行う。

著作・制作 日本経済新聞社